学園長室

メインシナリオの情報開示

学園長室に赴いた君はアルジーヌと熱心に日本語の勉強をしていたアルバスと目が合う。

授業を一旦辞めさせたアルバスは、君に今解くべき問題や謎を開示してくれる。

芸術家崩れの愉快犯、アートは全適合者が保有しているはずの粒子制御装置を付けていたにもかかわらず、政府による制限や管理および監視がされていなかった。これは何者かによってそのセーフティが不正に解除されていたことに他ならない。彼が何処かの組織と関わっていたことは確かであり、所属という形ではなく、取引という形で関わっていたという情報も開示されている。恐らくその組織が粒子制御装置に何らかの細工をしているに違いない。

生徒の現場監督、永兎 聡耳は「100年前に世界を救った銘刀使いの一人でありアルバスと同じようにこの世界へと呼び起された」と自称している。100年前の世界史を追うと銘刀使い達というのが活躍したのは日本の愛宕山の合戦と合致するが、愛宕山の合戦に参加した英雄の中に永兎 聡耳という人物の情報は一切無い。他の仮説を立てるのも構わないが彼女が嘘を吐いている可能性が最も高い。そもそも彼女は亜人か、それとも突然変異しただけのこの世界に原住していた人間かも怪しいが、100年前の英雄を名乗らなければならない事情とは何か、今後も彼女の挙動を観察する必要がある。

異世界から突如現れた亜人、この街の住民の3割は亜人と呼ばれる人ならざるものであり、法的にも保護措置を取りながら共存しており、認識的には現代で云う「肌の色が違う人種」と似た様な感覚である。しかし、亜人がいつごろからこの世界に呼び起され始めたのかは誰も知りません。それはまるで、最初からそこに居たかの様に周囲の記憶が改竄されたかのようにも思える。肌の色が違うだけで迫害し合う人間が、果たして他の世界から突如現れた人ならざる者達や時代や世界が違う人達にそんなに早く適応できるだろうか?